先のことなど誰にもわからない。ある程度のことはもちろん予測できるけれど、そうなるとは限らない。
どのような未来がやってこようとも、そのための準備として今を劇的にかえることなどできない。
たとえば、10年後に無くなる職業。もしかしたらそうなのかもしれない。コンピューターのすさまじいほどの技術革新が進み、今ある約50パーセントの職業が消えてなくなる。人工知能の発達により人間のしなければならない仕事が消えて無くなる。
そうような予測や調査や研究がある。オックスフォード大学の研究では無くなる職業などがすでにリストアップされている。
人間が生きている限り、生きてゆかなければならないので何事かを営み作りだしてゆくだろう。今は存在しない新しい仕事もまた生まれる。近代になって機械が発明され、新しい産業が興ってから同じような議論は繰り返されてきた。
この200年間で人間の仕事の大部分が機械によって代用されることになったが、人間はそのことによって何もしなくなったわけではなく、むしろ逆にあまりに忙しくほとんど不可逆的に動き回っている。
現在の、この世界の問題を、そして行く末を、根本的に問うのであれば、富がひとところに集中しすぎている、ということに尽きる。わずか1パーセントの富裕層が世界の富を独占している。その割合は50パーセントを超えるという報告さえある。
1パーセントの人が世界の50パーセントの富を独占し、99パーセントの人が残りの50パーセントを細々と分け合っている。現在のこの世界の構成イメージはそんなに外れていない。
有史以来、公正なる富の分配方法について人間は知恵をめぐらしてきた。ほとんどそのために政治や経済や宗教や法律や教育は存在していると言ってもよい。効率的に公正に資源を分配するためにはどのような方法が可能なのかを考えることのほうが、未来を真剣に考えるということなんだろうと思う。
今日はダンス部OBのARATAが一条に来てくれました。Nowhere Land の映像を編集してくれています。大学での試験もようやく終わり、少し時間ができたようです。よろしくお願いします。
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